ダーウェント・ドローイングペンシル/クロッキーや風景スケッチ色鉛筆,製品レビュー・口コミ
ダーウェント・ドローイングペンシル/クロッキーや風景スケッチ色鉛筆,製品レビュー&口コミ/
プロフェッショナル向け色鉛筆。全ての色がLF7〜8と高い耐光性を持ちます。ワックスベースで、滑らかでクリーミーな柔らかい芯です。ライトファストや三菱uniペリシア、カリスマカラーに似た、べったりと塗れる色鉛筆です。芯の太さが5mmと、とても太いので、野外のスケッチなど素早くドローイングするのにぴったりです。混色も塗り重ねも良くできて、隠蔽力もすごく良いので、とにかくたくさん塗りたくって使うのが楽しいです。
色はアースカラーばかりの24色。動植物を描いたり、人物を描いたりするのに良い色が揃っています。色数が少なく、すべて彩度が低い色なので、さすがにちょっと欲しい色が出てきます。私は、そこをあえて、他の色鉛筆で色を足さずに使っています。色の制限があると、色々工夫して面白いことができたりしますしね。
取り扱い店舗が少ないので、単色の購入が難しいです。消耗が早いので、一本だけすごく減ってしまったりするので、補充問題がでてきます。私は単色を数本と24色ケースを持っていますが、買い足しには6色セットを購入すると思います。6色セットのカラーは、スケッチに持っていくのにぴったりで、良く使う色がセレクトされているので、お試しに購入するのにも良いと思います。
ダーウェントは、いくつもの製品ラインナップを持っており、それぞれに特徴があります。数ある製品から、自分向きの色鉛筆を検討することもできます
※ダーウェント製の他の色鉛筆は、このページの最後の方に掲載しています。
ダーウェント・ドローイングペンシル/
クロッキーや風景スケッチ色鉛筆,5つの特徴
◆特徴1 耐光性の高い24色。自然を描くのにぴったりなアースカラー
ダーウェントといえば、彩度の低い渋めの配色ですが、このドローイングペンシルはその中でも際立った存在です。全てがアースカラーのみで、自然物を描くのに特化した配色の24色。
パープル系や深いグリーン、鮮やかなブルーはありません。これらの色は、耐光性が低い色がほとんどなので、あえて外したのかもしれませんね。全ての色の耐光性は非常に高く、他のメーカーを合わせてもトップクラスです。
スケッチに持っていくなら6色セットがおすすめです。12色セットなら濃いめの色のセットになり、24色セットだとセピアカラーが入ってきます。風景なら12色セットで、人物を描くなら24色セットがおすすめです。芯が柔らかく、鉛筆の消耗がかなり激しいので、72本セットもおすすめです。
いずれにしろ、色の系統と色数がかなり限られるので、慣れないと使いづらいと感じるかもしれません。公式ホームページには、「相対性観察をするのに」と書いてありました。相対性観察って初めて聞きますが…。
確かに、相対性なら色はこれでOKですが、そんでも3色ぐらいをプラスすると、一気に描きやすくなります。
色の統一感なら、同じDerwentのPROCOLOUR。描き心地で選ぶなら、サンフォード・カリスマカラー(プリズマカラー )が良いです。
- プロカラーならこの3色:Racing Green(44), DelftBlue(29), BurntUmber(55)
- カリスマカラーなら次の3色:Blue Indigo(PC901), Dark Green(PC908), Sepia(PC948)
◆特徴2 柔らかく、滑らかでシルキー。チャコールペンシルのような扱いやすさ。
とても柔らかいワックスベース の色鉛筆です。カリスマカラーやペリシア、同じダーウェントなら、ライトファストやインクテンス が近い感じです。べったりと色がつく感じが好きな人には嬉しい色鉛筆でしょう。しっかりと厚塗りすると、クレヨンで描いたかのような質感を得ることもできます。
太い芯でやわらかく、こってりとした色の線が引けるのが魅力。野外での素早いスケッチにも向きます。クロッキーやデッサンをするように扱えます。特に、Ivory Black (6700) や Chocolate (6600)などの濃い色はとても滑らかで、素早く形をとるのに向いています。
◆特徴3 重ね塗りや混色ができて、スケッチやエスキースでも思ったような表現が可能
重ね塗りや混色はかなり得意な方です。芯が柔らかいので、紙面上で色を混ぜ合わせながら描くのが、この色鉛筆のスタイルでしょう。白やグレーを重ねて色をぼかしたり、葉や木肌、空などの複雑な色を作ったりするのが容易です。重ね塗りも良くできるので、じっくりと、良い色になるまで描きこみができる色鉛筆です。
水色っぽい色は、Inkblue (3720) を薄く塗った後 Chinese white (7200) で塗っています。左下部分は、Mars violet (6470) をChinese white (7200) でぼかした後に、上からさらに Sepia (RED) (6110) や Mars violet (6470)で線を引いています。かなり塗り込んだ上からでも明瞭な線が引けました。消しゴムでは消えにくいですが、Chinese white (7200) や Grey などの明るい色で塗りつぶして、描き直します。一度描いた線の痕跡を残しながら描くことになりますが、それがスケッチの新鮮さかと思います。
◆特徴4 強い白。高い隠蔽度
高い隠蔽度の色鉛筆です。白の隠蔽度ならば、ホルベインのソフトホワイトや三菱uniペリシア(廃番)を除けば、この色鉛筆が一番でしょう。強い白で有名なカリスマカラーを凌ぎます。白もそれ以外の色も、下の色をキレイに隠してくれて、黒い紙の上でも描きやすいです。(白の比較はこちら)
柔らかい芯で、重ね塗りも得意なので、濃い色を塗った上から、白で線を引いたり、明るくしていくことができます。
明るめのグレイッシュカラーが揃っているのもこの色鉛筆の特徴です。黄色味がかった Wheat (5715)、ブルー系の Solway Blue (3615)、グリーン系のPale Ceder (4125) は微妙な色のハイライトが入れられるので、より自然な感じに描けます。
◆特徴5 高級感のある木軸と缶デザインでギフトにも
ダーウェントといえば、塗装が割れていたり、軸がけばけばしていたりと、以前は鉛筆の作りが雑なイメージがありました。この色鉛筆も、鉛筆のお尻の方の塗装面が剥がれやすかったのですが、最近の製造ラインのものは、品質が安定しています。(少し木軸の表面がマット調になった感じ。)
木目を生かしたマホガニー色の木軸に白い刻印文字が高級感があってお洒落です。缶ケースのデザインも大人向けの素敵な絵が描かれています。今は風景画ですが、以前の「キツネ缶」も素敵でした。特徴のある色鉛筆で、持っている人も少ないので、絵画好きな方への贈り物にもぴったりです。
ダーウェント・ドローイングペンシル 6色セット メタルケース入 価格:1,980円 |
価格:3,960円 |
ダーウェント 色鉛筆 ドローイングペンシル 24色セット 0700672 価格:7,667円 |
ダーウェント・ドローイングペンシル/クロッキーや風景スケッチ色鉛筆,まとめ
ドローイングペンシル 油性色鉛筆 Unique velvety finish and natural colour range – ideal for nature drawings ダーウェント(英国)ダーウェントの公式サイト ブログ | |
価格帯 | 一本280円。 |
色 | 全24色(カラーチャート) 落ち着いた彩度の低い自然色のみ。 耐光性の高い色ばかり(LF7、8)で安心して使えます。 |
形状 | 丸形・8mm軸 |
描き心地 | 芯:5.0mm 柔らかく滑らかなワックスベース |
混色 | 良。塗り重ねが得意で、紙の上で色が良く混ざります。 |
その他 | スノーマンやピーターラビット、アイスエイジのキャラクターも、 ダーウェントの色鉛筆を使っているそうですよ。 ダーウェントの製品は取り扱いが少ないのが課題。 買い足しには6色セットがおすすめ |
<ダーウェント製品>
ダーウェントは、非常に多くの製品をラインナップしています。
3つのブランド(ダーウェント、アカデミー、レイク)はそれぞれ一般、学生、子ども用と対象が別れていて、さらに、各ブランドにおいても非常に多くの個性的な製品を取り揃えています。
これは、全てのユーザーが、ニーズにあった鉛筆を選べるようにするためだそうです。ダーウェントの色鉛筆だけでこんなに…!
<ダーウェントの色鉛筆>
- アーチストペンシル(油性)(120色の豊な色数。やや硬めの芯で、くすんだ柔らかい色調。240円))
- カラーソフト(油性)(柔らかい芯で、大胆な色彩をすばやく塗る。250円))
- スタジオ(油性)(細かい精密描写、特にイラストに最適)
- ドローイング(油性)(野生動物の絵、自然観察、ポートレイトに適した、軟らかくなめらかな鉛筆。非常に彩度の低いカラー鉛筆。280円)
- プロカラー(油性)新商品(アーチストの芯の強さとカラーソフトの滑らかさを合わせ持つ。300円)
- ウォーターカラー(水性)(鉛筆のコントロールのしやすさと、水彩画材の美しさが1つに融合。250円)
- インクテンス(水性)(水に溶かすとカラーインクのような透明で鮮やかな色合い。280円)
- ライトファスト(油性)(耐光性に優れた最高級の色鉛筆。柔らかく滑らかだけどしっかりとした芯。480円)