色鉛筆のえらび方

プロやアーティストが選ぶ、オススメの専門家用色鉛筆

プロやアーティストが選ぶ、オススメの専門家用色鉛筆

プロやアーティストが選ぶ、オススメの専門家用色鉛筆,は、ちょっとした塗り絵や子どものお絵かきで使用する色鉛筆とは異なります。作品づくりには、使い手が思ったように描ける操作性、画材としての柔軟性、色の美しさ、作品を展示・保存しても劣化しない耐久性(耐光性)が必要だからです。これらを兼ね備えた色鉛筆は、各メーカーから「専門家用やfor Artist」というラインナップで販売されています。

今回おすすめの色鉛筆は、こんなポイントで選んでいます。

  • 重ね塗りや混色ができる…何色かの重ね塗りや混色が問題なく可能な色鉛筆を選んでいます。
  • 耐光性表示がある…作品がどのぐらい綺麗なまま展示できるのか?耐光性の高い色鉛筆を選んで使えることは、重要なポイントです。耐光性がわからない色鉛筆は選びません。
  • 単色で購入できる…すべての色が均等に減っていくわけではありません。単色で補充できることで、末長くお付き合いすることができます。
  • 色数が豊富…色鉛筆は混色して好みの色を作りますが、色数は多い方が楽に色を再現できます。

1、カリスマカラー(PrismaColor)

世界中で多くのユーザーに愛されている色鉛筆。日本国内でも入手しやすく、多くの画材店で購入できます。

柔らかく、こってりとした塗り心地のワックスベース色鉛筆。色の不透明度が高く、べったりとポスターカラーのように塗ることができます。バニシングという手法をつかって、リアルな絵を描いたり、漫画・アニメーション、イラストレーションなどの使用におすすめです。

カリスマカラーは、本国のアメリカ合衆国では販売されていません。本国ではプリズマカラー という名称です。カリスマカラーは一定の品質を保った製品ですが、プリズマカラー は場合によっては中の芯が折れていたりする可能性もありますので、輸入品を購入の際はお気をつけください。あと、白はカリスマカラーの方が隠蔽度が高いみたいです。

重要!!:一部(というか半分ぐらい)の色(紫やピンク、緑など)は耐光性が絶望的に低いため、ホルベインアーチストやカランダッシュ・ルミナンスなどと併用する必要があります。(耐光性の低い色はこちら

広い範囲を塗ることができるアートスティックスも併用すると、作業スピードが大幅アップします。

カリスマカラー(旧プリズマカラー )
カリスマカラーで描いた目

2、ホルベイン・アーティスト・カラーペンシル

やわらかいワックスベース の色鉛筆で、日本国内なら、多くの画材店で入手できます。東急ハンズでも売っています。海外製の色鉛筆と比べると、耐光性、顔料やワックスの質、鉛筆の造りなど、この価格帯の中では高品質です。カリスマカラーほどこってりはしませんが、厚塗り・混色ができます。色によって不透明度が異なるため、奥行きのある色彩を表現することもできます。
耐光性においては、どの色も最低ラインはクリアしています。いくつかの色はあまり良くないので、カラーチャートをチェックしておきましょう。

鮮やかなカラーラインナップが好みが別れるところですが、リアル画〜イラスト、漫画、アニメなどに向いています。

ホルベインのOP501 Soft Whiteは、どれだけ塗り重ねた上にも、白い線を描くことができる、最強の白です。一本持っておくと便利です。

ホルベイン アーチスト色鉛筆

3、カランダッシュ・ルミナンス6901

柔らかく、バターのように滑らかでクリーミーな最高級のワックスベース 色鉛筆。ASTM(米国材料試験協会)D6901基準の耐光性LF1・LF2を取得しており、発色も良い。この色鉛筆を使って、文句を言う人は、まず、いないと断言できます。

ただ、高い。値段が高い。とっても高い(笑)ので、ガリガリ塗って、大量消費する人には向いていません。が、それでも、「柔らかい&厚塗り」の色鉛筆で、一部のピンク〜紫系(ローズピンク、ライラックなど)で耐光性があるのはルミナンスだけ…という事実もあるので、このあたりの色が必要な人は、購入するしかありません。

でも、そう思って、「その色だけ」と思って買ったら、「使用感が良すぎて他の色も欲しくなる」という危険があります。気をつけてください。一本500円。

入手できる店舗は多くはありませんが、大きな画材・文具店に置いてあります。通販での単色購入は難しいです。

カランダッシュ ルミナンス6901

一度使ったらやめられない、最高の塗り心地だケロ。


4、ファーバーカステル・ポリクロモス

世界中に愛用者がたくさんの人気色鉛筆です。価格を含めて、総合的な品質がずば抜けて良いです。取り扱い店舗も多いので、大抵の画材店で購入できます。

やや硬めのオイルベース色鉛筆で、精密な描写が可能です。オイルベースの色鉛筆は、ワックスブルーム がおきませんので、保存も安心です。深みのある落ち着いた色が多く、混色の透明感もあるので、奥行きのある美しい世界観の色鉛筆画が描けます。柔らかめの色鉛筆と併用する人も多いです。

使い続けても飽きのこない色鉛筆です。

明度の差が少ないせいか、多色セットで購入すると、近い色が多くて見分けがつかないという声も多くあります。黄色と赤系が多くて、使わない色が増えてくるので、36色セット+単色で揃える方が良いです。

ファーバーカステル ポリクロモス色鉛筆

5、カランダッシュ・パブロ

めずらしい六角軸の色鉛筆。色鉛筆独特の、太軸が使いにくい人は、このパブロかリラレンブラントポリカラーがおすすめです。オイルベースですが、やや柔らかめの色鉛筆です。

カランダッシュならではの、澄んだ、透明感のある、ポップで軽やかな少しくすみのある美しい色彩は、他に代えがたい魅力です。繊細で明るめの画風を求めるならば、この色鉛筆がおすすめです。同じオイルベースでも、トータルの品質と個性が際立つ、ファーバーカステル・ポリクロモスにくらべると、中途半端感が否めず、決め手に欠けるパブロですが、重ね塗りの性能は他を寄せ付けない高性能です。どこまでも深い色を重ね塗りによって作っていくことができます。色のラインナップと混色の美しさで選ぶなら、絶対にPABLOです。重ね塗りの性能比較はこちら

色が混ざりにくいので、色を重ねた混色がとても綺麗に仕上がります。

カランダッシュ パブロ色鉛筆
カランダッシュパブロ ドローイング

品が良い感じに仕上がるケロ。


6、LYRA レンブラントポリカラー

なんといっても耐光性がすごく良いのが特徴の色鉛筆です。この価格帯ではダントツに耐光性が高いです。軸がかなり細めなので、力が入れやすく、細かい部分の描きこみも苦になりません。パブロ同様、「色鉛筆独特の軸の太さが苦手」という人に向いています。

オイルベースの色鉛筆ですが、かなり柔らかめで、扱いやすい。色はやや渋めの落ち着いた発色ですが、テクスチャーのある適した紙をえらぶと、奥深い美しい色が出せます。重ね塗りも楽で混色も美しいです。厚塗りもできるので、カリスマカラーやルミナンスなどと併用することもできます。

取り扱いはあまり多くありませんが、大きめな画材店や文房具店で購入できます。

LYRA レンブラントポリカラー色鉛筆

プロやアーティストが選ぶ、オススメの専門家用色鉛筆,まとめ

専門家用色鉛筆のおすすめを6つセレクトしました。専門家用色鉛筆はこれがすべてではありません。たとえば、ダーウェントも美しい色の優秀な色鉛筆を販売しています。残念ながら、取り扱いの店舗が少なく、単色の購入が難しいため、今回はオススメから外してしまいました。近くで単色購入できる店舗があるのならば、「カラーソフト」や「プロカラー」「ライトファスト」はおすすめです。

多くのアーティストは、いくつかの色鉛筆を併用しているようです。たとえば、カリスマカラーとルミナンス、カリスマカラーとカラーソフト、ポリクロモスとパブロといった具合に。それはきっと、一種類の色鉛筆だけではカバーしきれない操作性や色のバリエーション、耐光性があるからだと思います。

特に耐光性は、プロやアーティストにとってとても重要な要素で、妥協できない点でもあるので、カラーチャートの耐光性をチェックしながら、色を揃えていくという選び方もあるでしょう。

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kazikaeru

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