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色鉛筆の上からでも、ハイライト&細い線が引ける白はどれ?

色鉛筆の上からでも、ハイライト&細い線が引ける白はどれ?

色鉛筆の上からでも、ハイライト&細い線が引ける白はどれ?,絵の完成度を上げる、ハイライト。色鉛筆画ではポスカやアクリルガッシュが使用されることが多いですが、「これが色鉛筆で出来たら楽でいいなぁ…。」と思っている人は多いはず。隠蔽度の高い白は、動物の毛を描くときや、ちょっと色を明るくしたい時なんかに便利です。しっかりと描きこみをする人にとって「白の強さ」はとても重要ですね。

以前の記事で、色鉛筆の透明度・隠蔽度を調べました。

色鉛筆の透明度・隠蔽度を調べる

この記事でも「白」について比較はしたのですが、どうも写真の写りが悪く、他の色が入ってくると、ちょっと意味合いが違ってくることもあり、今回は「白」だけ!を取り上げました。

比較したのは、以前の記事で隠蔽度が高かった色鉛筆、プリズマカラー (カリスマカラー)、ユニ・ペリシア、ダーウェント・ライトファスト、カラーソフト、ホルベインアーチスト( White & Soft White )に、カランダッシュ・ルミナンス 6901、ダーウェント・ドローイングを加えた8種類です。

写真で違いが判るか微妙ですが、実物では、HOLBEIN (Soft White) が際立って白いです。次いで、三菱uni ペリシアです。廃番になったのが惜しまれますね。プリズマカラー もとてもクリアな白色です。ルミナンスはチタニウムホワイトではなくちょっと黄味がかったバフチタニウムしか手元になかったので、白の質は言及できませんが、隠蔽度は高いです。HOLBEIN(White) が少し隠蔽度が落ちるぐらいで、他、ドローイングカラーソフトライトファストは横一線のように見えます。

ブラックペーパーの上では、ホルベインのソフトホワイトとペリシア以外はそれほど大きな違いはありません。

次に、色鉛筆で下地を塗ってから、上に白を重ねてみます。実際はこんな感じで使うことが多いですよね。下地があると、色の乗り方や混ざり方があるので、だいぶ白の見え方が変わりました。

色鉛筆で塗った上から白を重ねる

ここでもやはり、HOLBEIN( Soft White ) が明瞭な線で、次いでペリシアです。総合的には、HOLBEIN(White) とダーウェント・ドローイングペンシルが3番手です。HOLBEIN は下の色が混ざりにくい色鉛筆なんですね。

期待のプリズマカラー は、一回線を引くだけなら、明瞭な線が引けましたが、繰り返し線を重ねると、下の色と混ざってしまって、今ひとつの結果でした。ライトファストやルミナンス 6901は、一度の線はそれほど明瞭ではありませんが、色を重ねるほど明るく白くなっていきました。

カラーソフトは重ね塗りに弱く、何度か重ねて線を引いてもあまり白くなりませんでした。

色鉛筆の上からでも、ハイライト&細い線が引ける白はどれ?,まとめ

1、ハイライトならHOLBEIN SOFT White

際立って強い白のこの色鉛筆。とても柔らかい色鉛筆で、描くと、ちょっと凸凹としたマチエールができるぐらいな軟質です。パキッとしたハイライトを入れるなら、この色鉛筆しかありません。ただ、この色鉛筆には大きな問題点があります。それは、「柔らかすぎて、上に色が乗らない」ということです。クレヨンで色を塗った上から色鉛筆で描けないというのと同じで、下地が削れるばかりで色がつきません。ですから、最後の仕上げ用ということ…かな?使用用途は限られますが、強力です。

このぐらい白くできる色鉛筆は他にありません。

鉛筆のボディには「ナイフで削ってください」と書いてあるほど芯がやわらかい。「折れやすいんだろうなぁ…」と思いながら、あえて鉛筆削りで削ってみた。

折れました…。後悔。

皆さんはもったいないので、真似しないでくださいね。

あぁ、後悔。

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2、廃番になったけど、まだ手に入るなら、三菱ペリシアの白

使用用途が限られる HOLBEIN の Soft White でしたが、こちらのペリシアの白ならば、ギリギリ他の色鉛筆と共生できます。ペリシア自体が廃番になってしまいましたし、白は人気の色なので、既に市場ではほとんど見かけません。もし、見つけたら購入をおすすめします。セットならば、今はまだ入手ができますので、興味のある方はセットでどうぞです。重ね塗りが強力にできて、柔らかく滑らかで、白以外もとても良い色鉛筆です。

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3、プリズマカラー&ホルベインなら、髪の毛や動物の毛などの細い線も引けます。

そんなこんなで、なんだかんだ言って入手しやすくて、強い白は、この2強です。プリズマカラー (カリスマカラー)の方が濃い白ですが、ホルベインの白の方が、色が下の色と混ざりにくいのでクリアで、より白い色になります。一緒に使う色鉛筆との相性や、描き味の好みもあると思いますが、どちらかというとホルベインの白の方が優秀です。ホルベインの方が芯先がしっかりしているので、細い線を引くときに重宝します。

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4、ふつうの白以外の白を望むなら、ルミナンス6901かダーウェントドローイング&ライトファスト

白にも色々あります。普通の色鉛筆は White と表示されることがほとんどですが、ダーウェントやカランダッシュ・ルミナンス6901 には白の種類があります。

ダーウェントの場合は、白は Chinese White と書かれています。一般的に Chinese White は少し透明度があって穏やかな白です。ダーウェントは他に、Wheat (小麦)や Arctic(北極)といった黄色がかった白や青みがかった白があります。

※Wheat はドローイングプロカラー。Arctic はライトファストのラインナップ。

カランダッシュ・ルミナンス6901 では、通常の White の他に Buff Titanumというアイボリーっぽい白があります。普通の白を使うよりも柔らかく暖かい印象になります。他にも明るいグレイッシュなトーンが豊富で、光や物のイメージによって使い分けることができて便利です。これらは他の色鉛筆には無い色なので、揃えておいても損は無いと思います。ルミナンス6901 は他の色鉛筆との相性も良いのでオススメです。

ルミナンス6901 やダーウェント・ドローイングは、多くの色鉛筆の中でもかなり隠蔽度が高い色鉛筆です。細かい線での表現も十分に明るさをキープしてくれます。ライトファストは少し隠蔽度が劣るので、細い線には自信がありませんが、しっかりした不透明色で塗り重ねも十分にできるので、徐々に明るくしていくような光の表現が向いています。

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