色鉛筆のえらび方

重ね塗りや厚塗りができる色鉛筆

重ね塗りや厚塗りができる色鉛筆

重ね塗りや厚塗りができる色鉛筆,何層のレイヤーを重ねられるか?厚塗りができるのか?色鉛筆選びでは、重ね塗りの得手・不得手は重要な要素です。重ね塗りをすることで、濃く、深い色が出せたり、複雑な混色をすることができるからです。柔らかい芯の色鉛筆ならば、べったりと厚塗りして、迫力のある画面を作ることもできます。重ね塗りできることで、色鉛筆の表現の幅がぐっと広がるのです。Colored pencils that are good at layering / Thick coating / recoating

多くの色鉛筆は、3〜4層ぐらい(紙や筆圧によっても変化します)重ねると、十分な色の濃さになって、紙の表面も満たされてツルッとなり、色が乗り辛くなります。その後も、キレイな面を維持しつつ、何層か塗り重ねできる色鉛筆は、「重ね塗りが得意」と考えても良いと思います。

カランダッシュ・ルミナンスダーウェント・ライトファストは、1本500円ぐらいするとても高級な色鉛筆です。これらの色鉛筆は、高品質な顔料を十分に使用しているため、発色の良さのレベルが違います。とても濃い。重ね塗りも楽に美しく、多くのレイヤーを重ねることができます。当然です。でなきゃ売れません。

こうゆう、レベルの違う色鉛筆は別として、もっと私の手に届く範囲の色鉛筆で、重ね塗りが得意な色鉛筆を紹介します。

1、専門家用色鉛筆

専門家用色鉛筆は、十分に顔料を含んでいるため、しっかりと色が濃くなるまで重ね塗りができます。ダーウェント・カラーソフトを除けば、不足に感じることはあまり無いです。お勧め順に紹介します。

重ね塗りサンプル

カランダッシュ・パブロ/PABLO

他を凌駕する重ね塗り性能です。テストでは15回重ねても、まだ色が載せられました。一度に多くの色がつくタイプの色鉛筆ではないので、回数を重ねながら、繊細なグラデーションを作れる色鉛筆です。べったり色が塗れるとか、そうゆう派手さはないけれど、高品質です。オイルベースなので、厚塗りしてもワックスブルーム が起きません。

カランダッシュパブロ

LYRA レンブラント・ポリカラー/REMBRANT POLYCOLOR

表面がつるっとなってからも楽に塗り重ねることができる色鉛筆です。力を入れずに重ねていくと厚く塗っていくことができます。一度に画面につく色の量も多くないので、繊細なグラデーションもつくれます。オイルベースなので、厚塗りしてもワックスブルーム が起きません。

LYRA レンブラントポリカラー

ダーウェント・ドローイング/DRAWING

サンプルには掲載していませんが、重ねられる回数もさることながら、とても厚塗りができる色鉛筆です。隠蔽度も高いので、何度も塗りつぶしては、描き起こすといったオイルパステル 的な使い方ができます。色がアースカラーばかりで極太の芯は精密画よりもスケッチやクロッキーに適している色鉛筆なので、使い手を選びますが、好む人には最上の色鉛筆です。

ダーウェント・プロカラー/PROCOLOUR

重ねられる回数は、驚くほどではありませんが、層が作りやすくて、非常に楽に、素早く色を重ねていくことができる色鉛筆です。面は均一にはならず、厚塗りにはなりませんが、徐々に色が濃くなって、ニュアンスのある魅力的な面になるので、塗り重ねが楽しい色鉛筆です。

Derwent プロカラー

ファーバーカステル・ポリクロモス

比較的多くのレイヤーを重ねられます。一定まで重ねた後は、色が乗らなくなりますが、塗りすぎても面が乱れずに、均一でキメの細かい美しい状態を維持します。高品質。

Faber-castell ポリクロモス

ターレンス・ヴァンゴッホ

とても多くの色を重ねられる色鉛筆です。重ね塗り回数だけならば、2番手ぐらいに多く重ねられます。じゃあ何で5番手かと言うと、専門家用色鉛筆の中では、顔料が少なめで、重ね塗りしても、いまひとつ重厚感が出ないからです。重ねまくると、ワックスブルーム が起きやすいです。

VAN GOGH

カリスマカラー(プリズマカラー )、ホルベインアーチスト

芯が柔らかいため、紙の目が満たされるのが早いです。そのため、他の色鉛筆よりもレイヤーを重ねられる回数は少し少なめです。少ない回数で厚塗りが可能な色鉛筆です。ホルベインよりカリスマカラーの方が重ね塗りの回数は多く行えます。ホルベインは一定まで塗った後は色が乗らなくなります。どちらの色鉛筆も、色によって芯の硬さが異なります。硬い芯で塗った上に、柔らかい芯の色はのせられますが、その逆は塗りにくいので注意が必要です。厚塗りするとワックスブルーム が起きます。

カリスマカラー HOLBEIN アーチスト

ダーウェント アーチストユニカラー

どちらも硬めの芯の色鉛筆です。ユニカラー の方が回数は重ねられます。いずれも厚塗りはできません。画面がツルッとなったあと、力を入れて塗り込むと十分な濃さまで重ね塗りすることができます。力を入れるので、手が疲れます。重ねられる回数はあまり多くありません。重ね塗りが得意か?というと、そうでもないのですが、徐々に濃くなっていく感じはちょっとクセになります。

ダーウェント アーチスト 三菱 ユニカラー

2、手頃な価格の色鉛筆

一般向け・学童用の色鉛筆です。芯が少し硬めのものが多いので、塗り重ねに紙が耐えられず、毛羽立ってしまいがちです。混色する分には、通常の学童用色鉛筆である 三菱880やトンボ1500でも不足に感じることはありません。しかし、「これはいいな!」と思えるほど「濃く・深い色を塗り重ねで出せる色鉛筆」は多くはありません。3種類を厳選しました。いずれもワックスベースの色鉛筆なので、厚塗りするとワックスブルーム が起こります。

重ね塗りサンプル2

トンボ・色辞典/TOMBO IRO JITEN

硬めの色鉛筆です。かさっとした塗り心地で、重ね塗りにはかなり強く、じわじわと厚く塗り重ねることができます。このクラスの色鉛筆の中では、最も優秀な重ね塗りの強さを持っています。中間色が多く、混色が汚くなりがちなので、重ねる色は2色ぐらいにしておいた方が無難です。

トンボ 色辞典

②三菱・ポリカラー/MITSUBISHI POLY COLOR

色辞典に比べると柔らかく、発色も良い色鉛筆です。塗り重ねて表面がコーティングされてしまうと、色が乗らなくなりますが、十分に濃くなるだけ塗り重ねができます。扱いやすい色鉛筆なので、「ユニカラー よりこっちの方が好き」という人も多くいるはずです。

三菱 ポリカラー

LYRA FERBY

このファルビーは三角のふと軸で子ども向けの色鉛筆ですが、大人顔負けの高性能な色鉛筆です。滑らかで発色の良い描き味です。一定まで重ねると色が乗らなくなりますが、かなり濃く深い色まで出すことができます。リラの色鉛筆は基本的に重ね塗りが得意で、リラ・グローブスリムも色を重ねやすい色鉛筆ですが、限界値ではトンボ1500や三菱880と同じくらいです。ファルビーの方が良いです。

HOLBEIN アーチスト

重ね塗りや厚塗りができる色鉛筆,まとめ

重ね塗りや厚塗りは、色鉛筆画の密度を上げ、表現を広げてくれるので重要です。重ねられる回数は、選ぶ紙によっても異なります。普段使っている色鉛筆で「色が濃くなるまで重ね塗りができない」と感じているならば、まずは紙を変えてみるのも良い手です。キャンソン・ミ・タントなどの凸凹のある紙を選ぶとかなり発色が良くなります。発色の良くない色鉛筆を重ね塗りするなら、「Doアートペーパー(muse)」がお勧めです。

極端に多くレイヤーを重ねられる必要は無いかもしれませんが、最低でも3レイヤーぐらいは重ねられる色鉛筆を選ぶのが良いと思います。Colored pencils that are good at layering / Thick coating / recoating /

kazikaeru

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