配色・混色に便利な色相環図の作り方

配色・混色に便利な色相環図の作り方,色相環(図)とは?

配色・混色に便利な色相環図の作り方,色相環とは、色を「赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫」色相(hue)順にサークル状に並べたものです。色を体系化し、数値や記号で伝える、表色系(カラーオーダーシステム)に使用されています。色彩学やカラーコーディネーター検定などでは必須のアイテムです。

色相環をつかうと、補色の混色や配色を考える時にとても便利です。たとえば、色相環で向かい合う色は補色となり、この2色を混色すると、グレーになります。また、調和のとれた配色を考えるときや色彩学を学ぶ際に便利です。(補色の効果については、こちらの記事をご覧ください)

このページでは、使用されることが多い、12色色相環、マンセル表示系色相環、PCCSの色相環の3種類の色相環の特徴を紹介します。必要な色相環のワークシートをダウンロードして、色を塗り、色相環を完成させましょう。

<それぞれの色相環の特徴>

  • 12色色相環:色相環を12に分けたもの。シンプルなので、色を理解するために便利です。12色色鉛筆を使っている人は、この色相環をつくってみましょう。
  • マンセル色相環:マンセル表色系で使用される色相環。色を正確に示すことに優れています。JIS規格はマンセルカラーシステムがベースとなっているので、日本の色鉛筆を使用している人は、この色相環を使用すると、わりと正確に作成できます。
  • PCCS色相環:PCCS表色系で使用される色相環。調和のとれた色の配色を考えるときに役立ちます。

1、12色色相環

専門的でない限りは、この12色の色相環がおすすめです。色数は多くなるほど理解が難しくなります。補色や色の調和の関係などをシンプルに理解するのに使用します。身近にある「色鉛筆」や「マーカー」などで色を塗ってみましょう。

・12色の色相環の作り方

この色相環は、色を理解するために作る物なので、あまり細かいことは気にせずに色を塗っていきましょう。まずは、赤、きいろ、黄緑、みどり、青、紫を塗ったあと、その間の色になるように混色しながら他の色を塗っていきます。

向き合った色は補色の関係です。隣同士になる色は近似色です。

色相 	系統色名/慣用色名
1  	あか/カーマイン
2  	赤みの橙色/ビビットオレンジ
3  	黄みの橙色/マリーゴールド
4  	きいろ/イエロー
5  	黄緑	/ライトグリーン
6  	みどり/グリーン
7  	青緑	/ピーコックグリーン
8  	緑みの青/ターコイズブルー
9  	青/セルリアンブルー
10	青紫/バイオレット
11	紫/パープル
12	赤紫	/マゼンタ

配色・混色に便利な色相環図の作り方,
2、マンセル表示系色相環

マンセル色相環

「赤」といっても人それぞれ、思い浮かべる「赤」が違います。色をどのように感じるか?は人それぞれの主観があるので、「この色が赤です」と示すには、共通の言語が必要になります。この共通の言語は、「英語」や「フランス語」みたいに、いくつかの種類があります。マンセル・カラー・システムはその言語のひとつです。

マンセル表示系は、多くの分野で使われており、JISもこれに倣っています。マンセルシステムは、測光・測色に基づいて、色の色相・彩度・明度の異なる色票を順序よく並べて、数値を割り当てて表示しています。そのため、色を数字と記号で正確に表示することができます。

この色相環は「純色で構成」されています。純色とは、その色相の中で「最も彩度の高い色」です。明度や彩度は色によって最大値が異なります。なので、色を並べてみると、隣の色より急に暗くなっていたり、彩度が落ちたりしていますが、マンセル色相環の場合はそれでOKです。

マンセル表示系は、色相・彩度・明度で示されます。それぞれの頭文字をとると、HSVとなります。お絵かきアプリやPhotoshopなどもマンセル表示系に近い表記法です。

マンセルカラーシステムは、赤(R)、黄(Y)、緑(G)、青(B)、紫(P)の5色を基本色相として、それぞれの間に黄赤(YR)、黄緑(YG)、青緑(BG)、青紫(PB)、赤紫(RP)の5つの中間色相を入れた10色相で構成されています。さらに、一つの色相を10分割して1から10の数字を割り当てて、5を中心の色としています。見本で上げているのは20色相で表示した場合の色相環です。

・マンセル色相環の作り方

マンセル色相環を正しく作成するには、マンセルのカラーチャート(色見本)を見ながら色を混色して塗っていくか、カラーチップを貼り付るのが良いです。マンセルのカラーチャートは日本塗料工業会から出ています。

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色鉛筆で色を塗ろうと考えている人は、下の表を参考に色を塗ってください。色鉛筆の色名とマンセル値の対応表です。この対応表は、マンセルカラーチャートに近い色を色鉛筆で選んだ物です。あくまでも近似色であって、ぴったりの色ではありません。

日本の一般的な色鉛筆(三菱やとんぼ)を使用している人は、JIS規格でマンセル値が決まっているので、それを参考に色をつけていけばピタッと色が入っていきます。(三菱やトンボの人は、こちらのページに対応表があります。)

掲載されていない色鉛筆については、こちらのサイト(色彩図鑑)に色別のマンセル値が掲載されているので、参考にしてください。

※ファーバーカステル・ポリクロモスの全色マンセル値はこちらのページです。

色鉛筆別マンセル色相環対応表


5Y	HOLBEIN :143 sun flower or 147 canary yellow
	KARISMA:canary yellow
	FaberCastell	:107 cad.yellow
	Van gogh:284 Yellow Mid
	Lyra :08 canary yellow
10Y	HOLBEIN :149 Lemon yellow
	KARISMA:Chatreuse
	FaberCastell	:205 cad.y.lemon
	Van gogh:283 perm.yellow light
	Lyra :05 lemon cad.
5GY	HOLBEIN :243 Flesh green
	KARISMA:spring green
	FaberCastell	:171 light green
	Van gogh:633 perm.yellowish green
	Lyra :71 light green
10GY	HOLBEIN :254 Ever Green
	KARISMA:apple green
	FaberCastell	:leafgreen
	Van gogh:618 Perm.green light
	Lyra :70 Apple green
5G	HOLBEIN :235 emerald green
	KARISMA:grass green
	FaberCastell	:163 emerald green
	Lyra :67 Sap green
10G	HOLBEIN :247 Viridian
	FaberCastell	:264 dark phthalo green
	Van gogh:616 viridian
	Lyra :61 viridian
5GB	HOLBEIN :248 peacock green
	KARISMA:peacock green
	FaberCastell	:156 cobalt green
	Lyra :55 Night green
10GB	HOLBEIN :340 peacock blue
	KARISMA:Aquamarine
	FaberCastell	:153 cobalt turquoise
5B	HOLBEIN :343 turquoise Blue
	KARISMA:peacock blue
	FaberCastell	:149 Bluish turquoise
	Van gogh:522 turquoise Blue(526 Azure Blue)
	Lyra :49 Oriental blue
10B	HOLBEIN :335 セルリアンブルー(7.5B) 347 Cobalt blue
	KARISMA:Mediteranean blue(True blue)
	FaberCastell	:110 phthalo blue
	Van gogh:517 King's blue
	Lyra :(48 True blue)
5PB	HOLBEIN :348 ロイヤルブルー
	KARISMA:(Ultramarine Blue)
	FaberCastell	:120 Ultramarine
	Van gogh:504 Ultramarine
	Lyra :44 Light cobalt blue
10PB	HOLBEIN :440 パンジー
	KARISMA:Ultramarine Blue, Penial violet
	FaberCastell	:141 Delft Blue
	Van gogh:507 Ultramarine violet
	Lyra :37 Blue violet
5P	HOLBEIN :441 Violet
	KARISMA:Violet
	FaberCastell	:249 mauve
	Van gogh:568 blue violet
	Lyra :(37 Blue violet)
10P	HOLBEIN :443 アイリス
	FaberCastell	:136 purple violet
5RP	HOLBEIN :449 Magenta
	KARISMA:Mulberry
	FaberCastell	:125 middle purple pink/133 Magenta
	Van gogh:537 violet mid
	Lyra :27 light carmine
10RP	HOLBEIN :040 Rose
	KARISMA:Magenta
	FaberCastell	:142 madder,124 Rose carmine
	Lyra :24 Rose carmine
5R	HOLBEIN :044 Scarlet
	KARISMA:Scarlet / Poppy Red
	FaberCastell	:121 pale geranium lake
	Van gogh:334 Scarlet
	Lyra :21 Pale geranium lake
10R	HOLBEIN :046 バーミリオン
	FaberCastell	:115 dark cad orange
	Van gogh:370 perm red light
	Lyra :15 dark orange
5YR	HOLBEIN :048 Orange
	KARISMA:Orange
	FaberCastell	:111cad.orange
	Van gogh:235 orange
	Lyra :09 orange yellow
10YR	HOLBEIN :142 Marry gold
	KARISMA:Yellowed orange
	FaberCastell	:108 Dark cad.yellow
	Van gogh:285 perm yellow deep

配色・混色に便利な色相環図の作り方,
3、PCCS色相環

PCCSは1964年、日本色彩研究所が「日本色研配色体系」として発表したカラーオーダーシステムです。A・F・T主催文部科学省認定「色彩検定」では、このPCCS表色系が採用されています。実用的な配色計画に向いた表色系として、色彩の調和にターゲットを向けてつくられています。マンセルシステムと同様に色を3属性(色相・明度・彩度)で表示できると同時に、色相とトーン(色調)の組み合わせでも表示ができます。

色相環を見ると、マンセルシステムに比べてトーンが揃っていて、色相も滑らかに変化していますね。このように、自然な見え方で色が変化していくのがPCCSの色相環の特徴です。

PCCSは、主要色を赤(R)、黄(Y)、緑(G)、青(B)の4色相とし、それぞれの心理補色を対抗位置に配置し、さらに各色相の間隔が均等になるように中間色相を挿入した24色の色相環で表します。各色相には色相記号と色相名が付けられています。

・PCCS色相環の作り方

PCCSの色相環も、正しく作成するには、カラーチャート(色見本)を見ながらカラーチップを貼り付けたり、色を混色して塗っていくという作業になります。日本色研の「新配色ガイド」というものがあります。色カードタイプのものなら、切って貼るだけで色相環が作ることができるので便利です。

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36色鉛筆でも、色名を頼りに着色していけば、十分に活用可能な色相環をつくることができます。

<手順>

  1. 2:R、8:Y、12:G、18:B核になる4色の色に着色します
  2. それぞれの補色を対抗する色相(14,20,24,6)に着色します。(補色の見つけ方はこちらの記事を参照してください。)
  3. 各色相の間がなるべく等間隔になるように色を配置していく

下の表に、参考となる色名を記載してあります。埋まらない場所は隣接する色相の色を混色して作りましょう。

ホルベインアーチスト、カリスマカラー、ファーバーカステルをご使用の方は、こちらの「カラーマッチングチャート」に対応した色相が掲載されていますので、そちらを見ながら色を塗ってください。

 1 pR	紫みの赤 / ルビーレッド、ローズレッド
 2  R	赤(red) / ポピーレッド、カーマイン
 3 yR	黄みの赤(Yellow red) / バーミリオン、スカーレット
 4 rO	赤みのだいだい(reddish Orange) /
 5  O	だいだい(Orange) / オレンジ
■ 6 yO	黄みのだいだい(Yellowish Orange) / マリーゴールド
 7 rY	赤みの黄(reddish Yellow) /
 8  Y	黄(yellow) / イエロー
■ 9gY	緑みの黄(greenish Yellow) / レモンイエロー
■10YG	黄緑(Yellow green) / リーフグリーン
■11yG	黄みの緑(yellowish green) /
■12 G	みどり(green) / エメラルドグリーン
■13bG	青みの緑 / ビリジアン
■14BG	青緑(blue green) / ピーコックグリーン
■15BG	青緑(blue green) /
■16gB	緑みの青 / シアン
■17 B	青(blue) / セルリアンブルー
■18 B	青(blue) / コバルトブルー
■19pB	紫みの青(Purplish blue)/ ウイスタリア
■20 V	青紫(purple blue, violet)/ ヘリオトロープ、バイオレット
■21bP	青みの紫(bluish Purple)  / モーブ
■22 P	紫(Purple) / パープル
■23rP	赤みの紫(reddish purple)
■24RP	赤紫(red purple) / マゼンタ

色を体系的に学ぶ

1、色相・彩度・明度、表色系で色を知る

2、色相環とは? 配色に便利な色相環をつくろう

3、補色(反対色)の効果と組み合わせ

4、混色の種類と絵具の混色

5、色の見え方、対比と同化

6、暖色・寒色・膨張色など

7、色のイメージと心理効果

他の色を見る <赤系> <黄色系> <緑系> <青系> <紫系> <色鉛筆の色名(JIS)とマンセル値対応表>

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