色鉛筆と紙との相性,を調べるために色々と試してみました。使用した色鉛筆は、エルゴソフト、三菱880・ユニカラー ・ペリシア、ダーウェントアーチスト・カラーソフト、カリスマカラー、ファーバーカステルポリクロモス、ファーバーカステルゴールドファーバー、ロイヤルターレンスヴァン・ゴッホ、カランダッシュパブロ、LYRAポリカラーの合計12種です。
色鉛筆と紙との相性
ワトソンやキャンソンミタントは、凸凹があって柔らかめの紙。
どちらも白が強くて、発色が良い。紙目の荒さは好みによります。
どの色鉛筆もいい感じですが、ダーウェントアーチストカラー、ポリクロモス、エルゴソフトなどのやや硬めの色鉛筆だとスムースな面が作りやすい。
白が強めで、発色の良い紙です。凸凹は大きいけれど紙は柔らかいので紙目は簡単に潰せます。ダーウェントやエルゴソフトといった硬めの色鉛筆が、驚くほどにポテンシャルを発揮。
キャンソン・ミ・タントは裏面がやや細かめの程よいテクスチャーなので、そちらに描くのもオススメです。
ちょっと硬めの水彩紙。高級画用紙の位置付けの紙。やや発色が劣るものの、
鉛筆のかかりが良いので、鉛筆デッサンに向きます。
どんな色鉛筆でも比較的いい感じでバランスが良い紙です。
上の紙よりさらに細かい目の紙。ニューTMKは鉛筆のかかりが良く、レイヤードによる濃淡が異常に上手くいくので、一度試してみて欲しい。鉛筆デッサンに向きます。発色が鈍いけど、スムースで使いやすい。ユニカラー やダーウェントアーチストは向かないけど、880とかステッドラーエルゴソフトのような「鉛筆に近いニュアンスの色鉛筆」では絶品の描き味です。コットマンスムースは逆に、ユニカラー やダーウェントアーチストにぴったりな紙です。
ボタニカルアート用の紙はこのカテゴリに入ります。ファブリアーノクラシコは、色が白くて滑らかでとても良いのですが、在庫限り絶版らしいです。残念。
ホルベインやハーネミューレからも出ているのでお試しください。
安くて大きい紙もあって、手に入りやすい画学紙。
誰もが小学校の頃に使ったことのある、画用紙と白象画学紙です。
柔らかめで、スムーズな紙です。汎用性がありますが、カリスマカラーやホルベインなどの柔らかめの色鉛筆の方が扱いやすい。筆圧コントロールが難しくて平坦な面を作りづらい。柔らかめの芯の方がオススメ。
色は白象画学紙が白くてキレイですが、ちょっと柔らかすぎて滑る感じがするので、筆圧コントロールが難しいです。どちらかと言えば、画用紙の方が使いやすい。
ケント紙やブリストル紙。
つるっとしているので、どうしても色が浅くなっちゃいますが、パキッとした色に仕上がります。ペリシア、Lyraポリカラー、ターレンスヴァンゴッホがおすすめ。ユニカラー やエルゴソフト、ダーウェントアーチストのような硬い芯はいまいち。
ケント紙のナチュラルホワイトよりもキャンソンのブリストルスムースの方が色が白くて発色が良い。ユニカラー 、ダーウェントは向かない。カリスマカラー、ダーウェントカラーソフトは、塗りカスが出る。バロンケントが一番厚塗りできる感じ。ここのサンプルには入っていないけど、コミックケントは色が白くて発色が良いです。
ザラっとした水彩紙。目が細かく、ほどほどに柔らかくて扱いやすくておすすめ。特にDoあーとペーパーは鉛筆のかかりが良くて濃い色がつく。ユニカラー やアーチスト、ファーバーカステル、エルゴソフトなどが使いやすい。アルビレオは柔らかい方が向いている。
ちょっと硬めの画用紙。鉛筆のかかりが良いので発色良い。紙目を消すのが大変。硬めの色鉛筆が向いている。
柔らかめで中目の画用紙。紙目が潰れやすいので扱いやすい。
紙目を生かした柔らかい描き方をするには○
色鉛筆アーティストに人気の紙。ストーンヘンジアクア。とこれに似た、museのBeアートペーパー。柔らかめの色鉛筆がおすすめ。
Beアートペーパー
また新しいサンプルができたら更新します。
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