色鉛筆で、ふわっとぼかした絵にする方法,鉛筆をどれだけ丁寧に扱って色をぬっても、どうしても「鉛筆の輪郭線が消えない!」「もっと、ふわっと綺麗な画面をつくりたい!」という時に使えるテクニックです。これで、作品の完成度がグッと増すはず。
色鉛筆で、ふわっとぼかした絵にする方法
1、こする
さっ筆や布で、綿棒で、紙で、皮で、使えるものはなんでも良いので紙をこすってみます。
これは、一番効果の薄い方法ですが、一番紙を痛めない方法でもあります。
2、芯を粉にして擦り付ける
- 色鉛筆の芯を、サンドペーパーなどで削って粉にします。
- 綿棒などで紙に擦り付けます。
※ベビーオイルをつけた綿棒を使うと、粉がくっつきやすいので便利です。
濃い色はつきませんが、ふわーっとした雰囲気がつくれます。
3、使う紙を変える
うまくできないのは、技術の問題ではないかも!紙によって、色の見え方はかなり違います。紙目が白くみえると、荒っぽい印象になります。簡単に紙目が潰せるような柔らかさのある紙をつかうと、ふわっとやわらかい感じになります。「ストーンヘンジ」や「Beアートペーパー」のような、柔らかくてスムーズな紙を選ぶと、鉛筆の線が出にくいです。
おすすめの紙はこちらの記事です。
使っている色鉛筆によっても違うので、紙との相性を調べた記事も参考にしてください。
4、色を消す
一度塗った色を少し消してぼかす方法もあります。この時は、消しゴムではなく、練りゴムやマスキングテープを使います。→「色を消したり明るくしたりする方法」はこちら
消したい場所にくっつけて、はがすのを繰り返して、尖らせた鉛筆の先で紙目を潰すように塗って、また消してと、良い感じのボケぐあいなるまで根気よく繰り返します。丁寧に仕事をすると、美しいグラデーションができます。要するに、鉛筆デッサンの要領です。
この方法のおすすめな理由は、「エッジの効いたぼかしができる」という点です。ぼかしたいのにエッジがきいてるってどんな意味?と思うかもしれませんが、どうゆう意味でしょうね(笑)私は、これが一番きれいだと思います。「丁寧に描かれた」というのが見て取れる絵になります。
5、溶剤を使う
油彩用の揮発精油(テレピン)が昔から使われている方法ですが、これは匂いもきついですし、油彩でもする人なら良いですが普通はあまり必要のないものなので、他のもので代用してもOKです。私のおすすめは、ベビーオイルとワセリンです。どちらも薬局や100均で手に入るので、これを使うと良いと思います。
※ベビーオイルは、塗りすぎると裏移りしますので気をつけてください。
※溶剤をつかった場合の保存性については、不明なので自己責任でよろしくお願いします。
・100均で手に入る溶剤はこちらの記事です。
<カラーレスブレンダーやメルツペン を使う>
上の「溶剤」を色鉛筆向きに最適化したものが、ブレンダーやメルツペン になります。各メーカーから発売されているのでできれば、自身がお使いの色鉛筆と同じメーカーの物を選んだ方が良いみたいです。ブレンダーよりもメルツペン は「滲んで」水彩風になります。上のベビーオイルみたいな感じ。
・ブレンダーとメルツペン の違いについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
色鉛筆で、ふわっとぼかした絵にする方法,まとめ
いかがでしたでしょか。それぞれのやり方によって、「ふわっと」加減が違いますので、好みのやり方を試してみてください。でもあれです、どこのサイトで読んだか忘れちゃったのだけど、色鉛筆画を描く、いちばんのコツは、「飽きずに根気よくやることだ」って書いてありました。
なにごとも簡単にってわけにゃあいかんのですね。
色鉛筆で、ふわっとぼかした絵にする方法,今回使った道具
- 色鉛筆:ダーウェントカラーソフト、ステッドラーエルゴソフト 、カランダッシュパブロ
- 紙:muse SKETCH BOOK SHーYELLOW
- カラーレスブレンダー:Sunford プリズマカラー
- 色鉛筆の使い方〜初心者でも簡単5つの基本〜
- 色鉛筆の使い方〜応用テクニック〜
- ふわっとぼかした絵を描く方法
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- 色鉛筆を消す・薄くする方法
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