セヌリエ/オイルパステル.セヌリエが、パブロ・ピカソのために造ったということで有名なオイルパステルです。数あるオイルパステル の中でも、最高級に気持ちの良い描き心地で、バターのような滑らかさは一度使ったら他のオイルパステル は使えなくなるほどです。
オイルパステル をどれか一つ選んでと言われたら、まちがいなく、セヌリエを選びます。1本300円となかなかのお値段ですが、それでも買って使ってしまう製品です。
セヌリエ/オイルパステル,製品レビュー
●クセになるクリーミーな使用感
セヌリエといえば、なんといってもその「柔らかさ・なめらかさ」です。
オイルパステルを使うときの最も重要な要素は、指で伸ばした時の色の伸びです。これが少なかったり、ゴシゴシと力を入れないと伸びないオイルパステル は、使いにくいのです。セヌリエのオイルパステル は、指で伸ばせばどんどん伸びますし、混色においては、もう指を使わなくても良いんじゃないか?と思えるほど簡単に混ざります。この操作性の良さが、インスピレーションのままの画面を作り出す手助けをしてくれていて、一度使ったらやめられないのです。
ただ、とても柔らかいので、ドキドキするぐらいパステルは減っていきます。
逆に、やわらかすぎるので、チョークアートのような程よい硬さが必要な描き方には向いていません。
●珍しいパール&メタリックカラー。
セットでも販売されていますが、これが、とってもイイ。画面に入れると、キラッと光沢が出て、気分が上がります。
●120色と豊富な色数と色の設定。
セヌリエのオイルパステル には、不透明、透明、半透明の色があります。
これは他のパステルには無い特徴で、油絵具を使うように描けるので、作品のエスキースを作成する時にはとても便利です。
※サクラクレパスにも透明感のある色がありますが、パステル自体にはそういった表示がありません。
透明・不透明の色があると、画面に透明感がでて、独特な色味が得られます。
●ずっと乾かない
セヌリエのオイルパステル は、永久に乾くことがないそうです。いつまでも画面を変化させることができる柔軟性があるわけですが、作品を保存する際には、専用のフキサチーフ(定着剤)が必要らしいです。
セヌリエ/オイルパステル製品スペック
セヌリエ オイルパステル 松田油絵具株式会社、正規販売店 ポンデザール | |
価格帯 | 一本300円。 |
色 | 120色 パールカラーセットもある。 最高級・高濃度の顔料とワックスで、濃く、強い発色 優れた耐光性、隠ぺい力、稀にみる濃さと色の鮮明さをもつ。 |
形状 | 円筒&ブロックタイプ |
硬さ | とにかく柔らかく滑らかな感触。 塗りカスは出ない。 |
特徴 | 乾燥しない結合剤を使用しているため、 専用のパステルコートが必要。 カラーチャートはこちら |
●他のオイルパステル の情報はこちら
・ぺんてる・オイルパステル :チョークアート向きの硬めパステル。
・サクラクレパス・スペシャリスト:最も入手しやすく使い勝手が良いクレパス。
・ホルベインオイルパステル :高い品質と手頃な価格のオイルパステル
・カランダッシュ・ネオパステル:ちょうど良い硬さと滑らかさのオイルパステル
・セヌリエオイルパステル :一度使ったら病みつきになる、ものすごく滑らかなオイルパステル 。