デッサン用の鉛筆おすすめは?メーカー別の違いを解説,鉛筆デッサンで使用する鉛筆は、子どもの頃に使っていた学習用鉛筆に比べると、値段が高いです。
学習用の鉛筆でデッサンができないわけではありません。てゆうか、普通に使えます。が、デッサン用鉛筆は階調が出しやすいように硬めに作られていて、かつ硬さの幅が広く(10B〜10H)、硬さの管理がしっかりとしているので、明暗の繊細な表現が可能です。また、グラファイトの粒子が揃っているので、描いてる時に「ざらっ」とすることがありません。均一で美しい面を作ることができます。
絵画の中でも、鉛筆デッサンは繊細な表現ができるのが特徴だったりするので、より繊細さを求めるならば、それなりの品質の物を選ぶのが良いでしょう。
デッサン用の鉛筆おすすめは?メーカー別の違いを解説
1、柔らかく滑らかな三菱鉛筆・ユニシリーズ
三菱鉛筆では、ユニ、Hiユニ、ユニ・スターといった鉛筆があります。デッサン用鉛筆ならユニかHiユニがおすすめです。中でもユニは、一本100円前後と低価格でありながら、高品質な商品です。三菱の鉛筆は、他メーカーと比べると芯が柔らかめで、温かみのある色をしているのが特徴です。9H〜6Bまで。
三菱ユニシリーズの最上位クラス「Hiユニ」。ユニシリーズは、他のメーカーに比べると、芯が滑らかなんですが、Hiユニはさらに滑らかで、色がより黒いのが特徴です。お値段は1本150円前後。ユニとHiユニで、比べてみると、描き心地の違いは明確ですが、個人的には「ユニで十分」と感じています。ただ、ユニは高度が6Bまでなので、7B以上はHiユニを買わざるをえないんですよね。
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2、透明感のある表現なら。ステッドラー・マルス・ルモグラフ
三菱のユニと人気を二分するステッドラーのマルス・ルモグラフ。一本150円前後。製図用鉛筆なので芯は硬めです。少し青みがかった芯色をしているので、繊細でクールな感じのデッサンになります。このページのアイキャッチ画像はこの鉛筆を使っています。ステッドラーの鉛筆は、独特の「カリカリ」とした描き味があって、これが好きな人にはたまりません。特にやや硬めのH〜3Hは、透明感のあるグレーで絶品に美しい。ぜひ試してみてください。硬度12B~10H。
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グラファイト独特の、シルバーな光沢が気になる人には、マルスルモグラフ・ブラックがおすすめ。カーボン芯なので、テカリの無い、真っ黒でかっこいいモノクロの画面が描けます。硬度の幅が狭く、HBより柔らかい硬度しかありませんので、H以上の硬い芯のものは、他の鉛筆を使うことになります。
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デッサン用の鉛筆おすすめは?メーカー別の違いを解説
3、明るく繊細な表現向き。ファーバーカステル9000番
三菱やステッドラーに比べるとマイナーですが、ファーバーカステルのロングセラーで、とても品質が良い製品です。深緑の木軸がトレードマークですね。三菱やステッドラーよりもかなり芯が硬めです。カステル9000番は、粒子がとても揃っていて、画面の定着が良いのが特徴です。薄い色で均一で美しい面を描くことができます。明るめの階調のデッサンをするなら、カステル9000番がおすすめ。硬度は8B~6Hですが、6Hはユニの10Hぐらいの硬さになります。150円前後
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ファーバーカステルは全芯タイプのカーボン鉛筆もあるので、黒く、メリハリのある画面が描きたい時は、こっちを選ぶと良いと思います。
4、スイスの誇る高級文具・カランダッシュ
カランダッシュは温かみのあるクラシカルな色味の芯です。お金に糸目をつけないならば、グラフウッドがおすすめです。これはもう、すべてにおいて最上級。芯はとても滑らかで、粒子が均一で繊細な描き味です。太めの芯の3Bでも紙の凹凸にしっかりと入っていくし、簡単に均一の面をつくることができます。芯の色もかなり黒いです。一本360円と超高級であることを除けば、欠点なしの製品です。握りやすい太軸採用で、4Hから9Bまでの15硬度。
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テクノグラフはドローイングや製図向けの鉛筆です。こちらは一本150円前後と一般人の私にも手が届く範囲。全12硬度でなめらかな描き味です。
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5、英国・ダーウェント・グラフィックペンシル
英国の鉛筆屋さん、ダーウェントのデッサン用鉛筆は、グラフィックペンシルがあります。高度は9B〜9H。ダーウェントの製品は、他のメーカーに比べると全体に造りが雑なんですが、絶妙に魅力のある商品展開をしているのが特徴です。グラフィックペンシルは、あまり癖のない描き心地の良さが魅力です。なおかつ、楽天のオフィシャルショップではアウトレットで45%オフになっていて、一本100円ちょっとと格安に入手できちゃうので、コスパが良いです。
ダーウェントでは「アカデミック用」の鉛筆も売っていますが、これはお勧めできません。芯はザラつきがあって、描きづらいです。鉛筆のつくりもイマイチで、芯が折れやすかったり、木軸からずれていたりするので買わない方が無難です。アカデミック用を買うなら、ユニスターの方がずっと良いです。
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デッサン用の鉛筆おすすめは?メーカー別の違いを解説
デッサン用の鉛筆は、絵画用とか製図用の鉛筆を使います。鉛筆の硬さは、同じデッサン用の鉛筆でも、メーカーによって異なっていて、三菱>ステッドラー>>>ファーバーカステル の順に硬い設定になっています。
<硬度の目安>
三菱・ユニ(HB)=ステッドラー・マルスルモグラフ,カランダッシュ・グラフウッド,ダーウェント(B)=カステル9000番(3B)
だいたい、柔らかいモノを描く時は、柔らかめの鉛筆(2Bとか)で、硬いものを描く時は、硬めの鉛筆(H〜2Hとか)が質感を表現しやすいです。また、芯の色(青っぽい、赤っぽい、真っ黒など)によっても画面の雰囲気が変わるので、描きたいものや表現したい雰囲気に合わせて鉛筆を選んでみると良いかもしれません。
まぁ、あまりこだわる必要はないと思いますが、自分のデッサンを見て、「ちょっと雰囲気変えてみたいな」と思ったら、鉛筆を変えてみると良いかもですね。
鉛筆デッサンの方法はこちら
カバー写真のデッサンのストーリーについては、こちらの徒然日記に書いています。