重ね塗りが苦手な色鉛筆

重ね塗りが苦手な色鉛筆,重ね塗りは、厚塗りや混色するときに必ず行っているものです。様々な表現で使われるので、色鉛筆の性能を決める重要な要素でもあります。色鉛筆は、重ね塗りしていくと、紙の表面がワックスでコーティングされてきます。そうすると、上に塗った色が弾かれてしまって、色が塗りにくくなってきます。色鉛筆によっては、色むらができたり、下の色(紙)が毛羽立ったり、剥がれたりします。「キレイな面の状態で何層重ねて塗ることができるのか」は色鉛筆によって異なります。

色鉛筆画を描くにしても、塗り絵で使うにしても、3層ぐらいは重ねられる色鉛筆を選ぶのが良いと思います。もう少し複雑な使い方をする人ならば、5レイヤーぐらい重ねられる色鉛筆なら、不足に感じることはないでしょう。

重ね塗りの状態

重ね塗りに向かない色鉛筆

顔料が少なく、ワックス成分が多かったり、重ねた面が美しくない色鉛筆です。

DAISO
uniアーテレーズカラー
クーピーペンシル

・100円均一のような安い色鉛筆

安い色鉛筆は、顔料の量が少なく、ワックスやバインダーの量が多いです。そのため、色が濃くなる前に、紙目がワックスやバインダーで満たされてしまい、色を濃くすることができません。また、そうした色鉛筆は、芯も硬いので、塗れば塗るほど、紙が毛羽立ってしまうので、どうしようもなくなります。

消せる色鉛筆

理由はよくわからないのですが、私の経験です(笑)消しゴムで「消せる」を売りにした色鉛筆は、基本的に発色があまり良くありません。そして、表面がコーティングされたら上から色を塗ることができなくなります。ワックスが普通の色鉛筆とは違うらしいですからね。そのせいかもしれません。三菱の「UNIアーテレーズカラー」やステッドラー「ノリスクラブ」フリクション色鉛筆などです。

ノリスクラブは、水彩のものが出ていますので、そちらの方が発色良く、重ね塗りもできます。

ステッドラー ノリスクラブ(水彩)

クーピーペンシル

クーピーは、発色が良く、ほどよい柔らかさで扱いやすい色鉛筆です。重ね塗りができないわけではなく、3レイヤーほどは重ねることができます。4層目になると、少し力をいれるだけで、下の層が剥がれてしまい、見るも無残な姿になります。混色してもキレイではありませんので、あえて重ね塗りして使うよりも、単色でクレヨンのように使う方が向いている色鉛筆です。

重ね塗りが苦手な色鉛筆,
色鉛筆を比較する

三菱880、TOMBO1500、ステッドラー Ergo soft(油性)、シャチハタ(faber-castell)赤缶、faber-castell Goldfaber、uniアーテレーズカラー、Derwent Color soft、DAISOの色鉛筆を重ね塗り比較します。

※その他の色鉛筆は、「重ね塗り・厚塗りができる色鉛筆」の記事をご覧ください。

1、黄色の色鉛筆で3回塗り重ねる

Yellowを3回塗ったところ

DAISOの色鉛筆は、2層目で色が乗らなくなりました。uniアーテレーズカラー、Derwent Color softは、とても濃い色で着色されました。

2、青の色鉛筆で3回塗り重ねる

青で塗り重ねたところ

◎三菱880、faber-castell Goldfaberは色が重ねられました。

△TOMBO1500は色は薄いですが重ねられました。

×ステッドラー Ergo soft(油性)は限界が見えてきた感じです。

×シャチハタ(faber-castell)赤缶、uniアーテレーズカラー、Derwent Color soft、DAISO 限界。

3、赤の色鉛筆で3回塗り重ねる

赤を塗り重ねたところ

◎三菱880はすんなりと色が重ねられました。

△TOMBO1500は色は薄いですがなんとか重ねられた。

×Faber-Castell Goldfaber、STAEDTLER Ergo soft(油性)、シャチハタ(faber-castell)赤缶、uniアーテレーズカラー、Derwent Color soft、DAISO

この中で唯一、最後まで塗り切ることができたのは、三菱880だけでした。発色も良く、重ね塗りでかなり濃い色を作ることができました。8層目ぐらいで紙が毛羽立ちはじめたので、このぐらいがこの色鉛筆の限界だと言えます。

Faber-Castell Goldfaberは重ね塗りできる回数は5層ぐらいであまり多くありませんが、発色が良く、限界までは色を重ねやすい色鉛筆でした。柔らかい色鉛筆なので、軽いタッチで重ねていけばキレイな面を保つことができます。塗り絵に使用するなら不足なく使えそうですが、本格的な色鉛筆画だと、物足りなさを感じそうです。

TOMBO1500、Ergo soft、シャチハタ(faber-castell)赤缶、uniアーテレーズカラー、Derwent Color soft、DAISOはいずれも満足のいく濃さまで色を重ねることはできませんでした。

4、紙を変えてみる

テクスチャーのある紙に変えてみる

テクスチャーのある紙に変えて同じことを繰り返します。発色の悪かったトンボ1500は、使用するのに十分な濃さになりました。uniアーテレーズカラー、Derwent Color soft、シャチハタ(faber-castell)赤缶もずいぶん発色が良くなりました。

テクスチャーのある紙に変更することで、レイヤーを重ねることができる回数はあまり変わりませんでしたが、発色がよくなったことで、色が濃く、しっかりとした重ね塗りができるようになりました。

重ね塗りが苦手な色鉛筆,まとめ

三菱880、TOMBO1500、STAEDTLER Ergo soft(油性)、シャチハタ(faber-castell)赤缶、faber-castell Goldfaber、uniアーテレーズカラー、Derwent Color soft、DAISOの色鉛筆をくらべてみました。

いずれの色鉛筆も、専門家用色鉛筆のように「濃く・厚く」塗ることはできませんでした。しかし、三菱880やFaber-Castell Goldfaber、トンボ1500あたりは、通常の使用で不足を感じることはなさそうです。

ステッドラー Ergo soft(油性)、シャチハタ(faber-castell)赤缶もシンプルな混色の塗り絵ならば問題なく使えそうです。

Derwent Color softは重ね塗りは苦手なものの、発色はとても良く、広い面を素早く塗ることができるので、背景などの一層めなんかで使用すると、仕事の効率が良くなりそうです。

重ね塗りができなくなっても、パステルフィキサチーフを吹くことで、また色を重ねられたりしますので、試してみてください。

専門家用色鉛筆(faber-castell ポリクロモス、DERWENT PROCOLOUR、DERWENT ARTISTS、HOLBEIN Artist colored pencil、KARISMA COLOR(PRISMA COLOR)、LYRA REMBRANT-POLYCOLOR、uni color、VAN GOGH)、LYRA FARBY、MITSUBISHI POLY COLOR、TOMBO IROJITEN の 重ね塗りについてはこちらの記事に掲載しています。↓↓↓


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kazikaeru

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