ホルベイン・アーチスト

ホルベイン・アーチスト,製品レビュー

ホルベイン・アーチスト,日本の画材メーカーとして有名なホルベイン。
非常に安定したクオリティです。一本２３０円と比較的良心的なお値段。同価格帯でニュアンスの似ている「カリスマカラー（プリズマカラー ）と比較されますが、ホルベインはこってりとした感じではなく、繊細な塗り心地です。また、全体に耐光性が高く品質は断然上です。
ホルベイン・アーチスト・カラードペンシルは、ホビーユースからのステップアップで選ぶグレードなので、当然、「発色・混色・塗りごこち」共に一定レベル以上にあります。

同価格帯の色鉛筆の中でも、色が鮮やかなところや芯がやわらかく滑らかな点、鉛筆そのものの作りが良い所が特徴です。
欠点をあげるならば、色が少し鮮やかすぎる点です。好みが別れるところだと思いますが、ホルベインは全体的に色が鮮やかなので、気になる方はよく比べてみてください。

単品買いできる・色のバランスがいい・お値段も高すぎない・色鉛筆のクオリティーがいい…と平均点が高い色鉛筆です。
初めての色鉛筆えらびなら、ホルベインの３６色を選んで、長く使うのはいいかもしれません。

◆特徴１　鉛筆自体のクオリティが高い

鉛筆自体の作りが、流石の国産ブランドホルベインです。
直径7.8ミリのやや太めのボディは握り心地が良く、高級感を感じます。
塗装もしっかりとしています。
まちがっても、鉛筆の中で芯がボロボロってことはありません。
よく比較されるカリスマカラーとは雲泥の差です（笑）
色による柔らかさの違いが結構あるので、人によって「硬い」とか「やわらかい」とか評価がまちまちです。
一本２３０円。安くはない買い物なので、品質に対する安心が担保されているのは嬉しいですね。

◆特徴２　鮮やかな発色

しっかりとした鮮やかな色彩です。
きめ細かな顔料がしっかりと紙に喰いつくので、発色も良く文句のないクオリティです。

◆特徴３　色数が多く、中間色が豊か

１５０色の色数は、日本で入手できる色鉛筆の中では最も多いです。
そのラインナップは、日本のメーカーらしく中間色が豊かで、特に赤〜ピンク、パステルカラーが多いです。
他の色鉛筆を使っている人も、中間色はホルベインを買い足すこともあるようです。
カラーチャートはこちら
色の配色は、ファーバーカステルとかのドイツ寄りです。

◆特徴４　混色がキレイ

重ね塗り（レイヤード）もきれいな色鉛筆です。握りが良いので、色の濃淡が付けやすいので、微妙な調整をしながら、何度も重ねて混色していくことができます。
ある程度、隠蔽力も高いので、透明感というよりは、キラキラとした色鉛筆らしいキレイな混色になります。
柔らかさもあるので、カリスマカラーのような、塗り込んで色を混ぜることもできます。かなりクッキリとした混色をすることができますが、鉛筆の軸が太いせいか、筆圧をかけてグイグイ塗っていると手がとても疲れます。
※色鉛筆メーカー別　混色の比較はこちらを参考にしてください。

●特徴5　最強の白、SOFT WHITE(OP501)

ホルベインには2つの白があります。WhiteとSoftWhiteです。このソフトホワイトはその名の通り、柔らかい白なのですが、非常に隠蔽力が高く、柔らかいため、かなり厚塗りした上からでも白い線を描くことができます。隠蔽力を高くした、ダーマトペンシル（三菱の紙巻きの色鉛筆）のような描き心地です。ソフトホワイトを塗った上に他の色を塗ることはできませんが、引っ掻いて下の色を出すような描き方ができます。表現の幅が広がるので、是非一本持っておくといいですよ。

●特徴6　耐光性表示が鉛筆についている。

鉛筆1本1本に耐光性の星がついています。これは非常にわかりやすく、便利です。全体的に耐光性は悪くはありませんが、全150色中、蛍光カラーを含む16色が変化しやすい色（星が一つ）なので、購入の際は、鉛筆についている星マークの数をチェックするようにしましょう。耐光性について詳しくはこの記事をご覧ください。

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＜参考作品＞

ホルベイン・アーチスト製品スペック

品名	アーチスト色鉛筆　Holbein Artists’ Colored Pencil
メーカー	ホルベイン画材株式会社（公式サイト）
価格帯	一本230円。 ※市場価格でのディスカウントはあまりない。
色	全150色 鮮やかでクリアな色。やや明るめで、メリハリのある配色。 中間色が豊か。 耐光性に優れ、発色の良い高品質顔料使用。
形状	丸型。
描き心地	芯：3.8mm きめ細かく滑らかで柔らかい。濃淡のコントロールが良い。
混色	とても良い。 よく乗るし、程よく混じったり重ねたりできます。 ツヤのある色が出ます。
その他	鉛筆の造りがさすがの日本製。 カリスマカラーと併用する人も多い。