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おすすめのオイルパステル を本気で比較!

オイルパステル とは?

おすすめのオイルパステル。オイルパステル は、顔料とオイルを練って棒状にしたものです。柔らかく、紙や布、木など様々な素材に描くことができます。また、手で擦って色を混ぜ合わせたり、伸ばしたり、引っ掻いて下地の色を出したりと様々な技法で描くことができます。さらに、熱やテレピンなどのオイルで溶かしたりと、幅広い使い方ができるため、子供から大人まで楽しめる画材です。ちなみに、サクラカラーから販売されている「クレパス(CRAY-PAS)」もオイルパステル の一つです。

クレヨンとオイルパステル の違い

オイルパステル はクレヨンと比較すると、柔らかくて伸びが良いのが特徴です。そのため、指で塗り伸ばしたり、色を重ねてスクラッチ(引っ掻く)したりと幅広い表現性があります。一方で、クレヨンはロウを含んでおり、硬くつくられています。そのため、面を塗るよりも線を描くのが得意です。最近は、ゲルクレヨンという発色の良い柔らかいクレヨンも販売されています。しっかり握って描くことができるので、小さい子どもには「くれよん」が使われています。

  • ギュッと握って力を込めて描く幼児は、硬めで折れにくい「クレヨン」
  • 小学生ぐらいになると、画材としてのポテンシャルが高い「オイルパステル (クレパス)」

おすすめのオイルパステル の選び方

日本では、ぺんてる、サクラカラー、ホルベイン、カランダッシュ、セヌリエ、ファーバーカステル、マイメリ、ステッドラーの他、DAISOなど100均からも販売されています。値段は一本10円から一本300円と低価格のものから高価なものまであります。

オイルパステル は色鉛筆や絵の具と違って、安いものでも発色が良く、結構使えます。ですから、まずは、手軽に安いオイルパステルを使ってみるのも良いでしょう。

オイルパステル の違いは?

まず、オイルパステル には専門家用と一般用があります。一般的なオイルパステルと比較すると、専門家用は顔料の質が良く、量も多いため発色が良く色が美しいです。また、耐光性があるのも特徴です(サクラクレパスとクレパススペシャリストの違い)価格が高くなるほど、顔料の質や量が良くなります。顔料が少ないと色に透明感が出ます。さらに、価格の高いオイルパステル は、定着が良く、色の伸びがよく、塗りカスが少ないといった特徴があります。

やわらかさはメーカーごとに異なります。チョークアートは少し硬めが使いやすく、ドローイングや自由な線や色を描くなら柔らかい方がおすすめです。用途によって選びましょう。

おすすめのオイルパステルは?

1、小学生から大人におすすめの万能型オイルパステル

サクラ・クレパス(SAKURA CRAY-PAS)

コストパフォーマンスが良く、小学生から大人まで幅広いニーズに応える、ベストセラーのオイルパステルです 。また、どこの文房具店でも扱っているため、補充も安心。特に、子供や消耗が激しい使い方の人におすすめです。一方で、色数が24色と少ないことや、顔料の含有量がやや少ないため、色の透明感が強く、子供っぽいデメリットがありますが、気軽にオールマイティに使えます。大量に使用する人におすすめ!

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2、おすすめのチョークアート向きオイルパステル

ファーバーカステル・クリエイティブスタジオ、ぺんてる専門家用パス

やや硬めのオイルパステルです 。これから始める人には、価格が手頃なファーバーカステルがおすすめ。また、ぺんてるの専門家用パスは、チョークアート協会推奨のオイルパステル です。形状が四角いため、角を使って描くことができるので、細かい作業に向いています。さらに、予算に余裕が方は、カランダッシュ・ネオパステルがおすすめです。他の2つと比較すると、定着が良く、色がとても綺麗なオイルパステル でおすすめです。

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3、想像を形に。おすすめのアート向きオイルパステル

セヌリエ・オイルパステル

ピカソのために作られた「セヌリエ」のオイルパステル 。一本300円と高価ですが、一度使ったら病みつきになる柔らかさと伸びの良さです。また、混色や凸凹をつけたり、スクラッチしたり、様々な表現をこのパステル一本でできるため、インスピレーションを途切れさせることなく、想像を形に描き出すことができるパステルです。オイルパステル をメイン画材にする人や油彩と併用する人におすすめ。

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4、おすすめの初心者向け専門家用オイルパステル なら

ホルベイン オイルパステル 、サクラ・クレパス・スペシャリスト

どちらもコスパの良い専門家用オイルパステル 。国産の安心品質です。どちらも四角タイプですが、比較すると、クレパス・スペシャリストの方が価格が安いです。また、ホルベインの方が顔料が濃く隠蔽度が高く、色数も多いので、よりプロ向きと言えるかもしれません。しかし、どちらもコスパの良い良品なので、好きな色を選びながら混ぜこぜで使っても良いでしょう。

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5、 おすすめの色が美しいオイルパステル

カランダッシュ・ネオパステル、セヌリエ・オイルパステル

いずれも高級で高品質のオイルパステル です。伸びが良く、隠蔽度が高く、格別に色が美しく、すべてにおいて高いレベルにあります。好きな色を選んで購入して使うも良し、ギフトとしても喜ばれると思います。

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おすすめの専門家用オイルパステル を比較

ぺんてるサクラカラーホルベインカランダッシュセヌリエ
5つのメーカーから販売されている専門家用オイルパステル を、より詳しく比較します。
それぞれ専門家用オイルパステル というだけあって、十分な実力ではありますが、それぞれの特徴をまとめたので、オイルパステル 選びの参考にしてください。

1、おすすめオイルパステル の価格を比較

オイルパステル は、消耗が激しい画材なので、価格は大切な判断要素です。
なるべく安い物がいいですが、顔料の質や量描き心地などは絶対的に高いものは良いです。
その上で、他の部分を比較しながら、どのグレードまで落としても自分の使用用途に耐えうるかが、オイルパステル 選びのポイントだと思います。

価格長さ✖️面積(mm)1㎤の単価
ぺんてる/専門家用パス154円65✖️64㎟(4.16㎤)37.0円
サクラ/クレパス・スペシャリスト154円65✖️100㎟(6.5㎤)23.7円
ホルベイン/オイルパステル 220円70✖️64㎟(4.48㎤)49.1円
カランダッシュ/ネオパステル351円66✖️78.5㎟(5.18㎤)67.8円
セヌリエ/オイルパステル 330円67✖️78.5㎟(5.26㎤)62.7円
2020年10月調べ 価格と内容量の比較

1㎤あたりの単価を調べたところ、セヌリエ・カランダッシュが60円代と高く、クレパススペシャリストが最も安いという結果になりました。
サクラとぺんてる、20円台と30円台で結構違ったんですね。もっと僅差だと思っていたので驚きです。
※サクラとぺんてるのオイルパステル 比較はこちらの記事をどうぞ。


2、柔らかさ・重ね塗りの強さを比較

柔らかいオイルパステル は、色が混ぜやすく、重ね塗りが得意で厚塗りすることができます。また、硬いオイルパステルは、細かい部分を描けます。しかし、あまり固すぎると、下の色を削ってしまい厚塗りができません。

ケント紙にグリグリ塗ったところ。
左から、セヌリエ、カランダッシュ、ホルベイン、サクラクレパススペシャリスト、ぺんてる
柔らかさ重ね塗り
ぺんてる/専門家用パス⭐️苦手
サクラ/クレパス・スペシャリスト⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
ホルベイン/オイルパステル⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
カランダッシュ/ネオパステル⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
セヌリエ/オイルパステル⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
主観的感覚です。

ちなみに、重ね塗りは、喰い付きの良い紙を使ったり、クレヨンコートで定着させながら重ねることで、カバーできます。

  • オイルパステル は、同じメーカーでも色によって「硬さ」や「滑らかさ」に差が出ます。メーカーはなるべく均一の質感になるようにしていますが、それでも違いがでます。そのため、柔らかさを比べる時は、同じ色同士を試します。
  • 12色セットは大抵均一の品質に整えられているので、メーカーの基準を知る意味で最適です。また、12色セットの色はよく使う色でもあるので、試しに購入しても無駄になりません。

3、色つきと塗りカスの多さを比較

塗りカスとは、塗っているときに出てくる消しゴムのカスみたいなもの。画面を汚してしまうので、たくさん出るとイライラします。

カランダッシュ
ホルベイン
サクラクレパススペシャリスト
セヌリエ
ぺんてるオイルパステル
塗りカスの量色付き
ぺんてる/専門家用パス少なめカサっと
サクラ/クレパス・スペシャリスト普通ぺったり
ホルベイン/オイルパステル かなり少ないぴったり
カランダッシュ/ネオパステルほとんど無いぴったり
セヌリエ/オイルパステル ほとんど無いべっとり
2020年10月調べ

専門家用は一般のオイルパステル 比較すると、塗りカスの量は多くはありません。
セヌリエに至っては、べっとりとつきすぎて、もはや塗りカスと見分けがつきませんが、紙をパタパタしても動かないので、塗りカスではありません。何もせずともマチエールができる凄さです。
ぺんてるは、強くグリグリ塗った時は、あまり色がつかない割に、一番多く塗りカスがでます。
ホルベイン、カランダッシュは、定着が良く、粒子の細かい顔料がピタッと紙に収まる感じです。
※専門家用と普通のオイルパステル の塗りカスの差は、サクラのクレパスとクレパススペシャリストの比較をご覧ください。


4、色の伸びと固着力を比較

指で伸ばしたところ。ケント紙。
色の伸び固着力
ぺんてる/専門家用パス✖️✖️
サクラ/クレパス・スペシャリスト良い
ホルベイン/オイルパステル 良い
カランダッシュ/ネオパステル良い
セヌリエ/オイルパステル とても良い
2020年10月調べ

セヌリエは、その柔らかさで、どこまでも色が伸びていく感じです。
驚いたのは、カランダッシュ。指で伸ばしてもしっかりと紙に喰く固着力。程よい分色が伸びるので、ものすごくキレイなグラデーションができました。なんだこれ。レベルが違う。すごい(笑)
クレパススペシャリストはちょっと固着力に劣ります。ぺんてるに至っては、触るごとにボロボロとしたものが…
もちろん、もっと喰い付きのいい紙を使えば、全然問題無いです。サクラもぺんてるも。


5、隠蔽力・カバー力を比較

隠蔽力・カバー力があると、画面をどんどん展開していけるので、ドローイングやエスキースで使う際には便利です。
逆に、そういった描き方をせずに「はじめに下書きを描いて、ある程度計画通りにキレイに仕上げる」のであれば、それほど高いカバー力は必要ありません。むしろ、思った所に思ったように描けるコントロール性や色の質感の方が重要になってくると思います。

隠蔽力色の透明度
ぺんてる/専門家用パス✖️不透明
サクラ/クレパス・スペシャリスト透明感が強い
ホルベイン/オイルパステル 不透明
カランダッシュ/ネオパステル不透明
セヌリエ/オイルパステル 色によって設定有り
パステル下地に白で線を引いたもの(セヌリエなし)

固着力や色の透明度、顔料の濃さで隠蔽力・カバー力が違うみたいですね。カバー力で選ぶなら(ファンデーションみたいw)、200円以上のオイルパステル が良さそうです。
通常の紙に描く分には、どのオイルパステル もちゃんと「白」でいてくれます。


6、色の特徴を比較

オイルパステル は、絵具と違って色を混ぜるのが面倒です。色数はあった方が便利です。実際使う色は数本でも、選択肢の幅があって、気に入った一本があるのは嬉しいですね。

<メーカー別・色の特徴で、オイルパステル を比較>

●セヌリエ・オイルパステル
色の透明度が「透明・半透明・不透明」と設定されています。普段、アクリルや油絵具を使っている人は、直感的に使えるので便利でしょう。また、色は深みのある濃いビビットな色で、色数多く、パールカラーもあります。

セヌリエカラーチャート

●カランダッシュ
明るくポップでありながら落ち着いた雰囲気の美しい色彩です。
また、顔料の粒子が細かくて、均一に塗れるので、色の美しさが一層引き立ちます。

カランダッシュのカラーチャート

●ホルベイン オイルパステル
ホルベイン らしく、基本は鮮やかで素直な色です。
中間色が豊富なので日本人好みかも。

ホルベインのカラーチャート

●サクラカラー・クレパス ・スペシャリスト
​透明感のある鮮やかな色彩です。
子どもの頃から慣れているカラーパレットなので扱いやすい。

ぺんてる オイルパステル
不透明で落ち着いた感じの色彩。
やや白みがかったチョークのような色です。

25色のセットカラーを比較。サクラは透明感があり、ぺんてるはマットな質感。

オイルパステル のおすすめを比較>
記事のまとめ

セヌリエ・オイルパステル の色の伸びや滑らかさといった品質は予想通りでした。もちろん、私が選ぶならセヌリエなんですが、色によってたまに「古くなったやつ」と遭遇することがあって、古いやつは、「臭くて、カリカリした描き味」になっていて、もう、本当にガッカリします。

それに比べて、カランダッシュ・ネオパステルの品質の良さったらありません。整えられた均一の質感、繊細で美しい描画面。また、滑らかさや柔らかさもバランスがよくて、さすがの高級パステルでした。

さらに、サクラのクレパス・スペシャリストは、コストパフォーマンスNo.1といえます。
私が学生なら、サクラをメインにして、隠蔽度の欲しいパステルだけホルベインを使うと思います。

全体の平均点の高さではホルベイン・アーチストオイルパステル 。丁寧な作りと中間色の豊富なオイルパステル だと思いました。

ぺんてる は、チョークアート専門ですね。比較した中では唯一、細かい作業ができる硬いタイプのオイルパステル なので、これはこれで、専用の物として考えるのが良さそうです。

それはそうと、ぺんてるの専門家用パスは、公式Siteにほとんど情報が掲載されていません。それとも記載されていて、私がみつけられないのでしょうか?ものすごく不便・・・。

kazikaeru:

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